まほろばblog

できないことばかりに目を向けていたら

11月 12th, 2013 at 15:35
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「できないことばかりに目を向けていたら、
人生はとてもつまらないものになってしまう」

レーナ・マリア(ゴスペルシンガー)

※『致知』2013年12月号
特集「活路を見出す」より

48212[1]

 

――これまでの人生で心無いことを言われて
心が折れてしまったり、
絶望してしまうようなことはなかったのですか。

ハンディキャップのことで?
それはないですね。
もっとも、それは自分の態度によるところが大きいと思います。

中学生時代、同級生に
「おい、一本足、元気そうじゃないか」と言われた時、
「ありがとう、二本足、あなたも元気そうね」
と答えたことがありますが(笑)、

例えば自己憐憫にあったり、
人を羨んだり、
自分に自信がなかったりすると、
誰かの一言に傷ついて人生は辛くなるのではないでしょうか。

ただ、私も一人の人間として
乗り越えられないと思うような
悲しみ、困難に遭遇したことはあります。

若い頃は生きていくことは
簡単だと思っていましたが、
どうやらそうではないようですね。

人間はみんな弱い存在です。
辛い出来事があれば自分を小さく、弱く感じたり、
足りなく感じることって誰にでもあると思います。

その時、家族や友人、そして神様など
周りから愛されていると感じることで、
私は強くなることができます。

人間は自分一人で強くなることはできません。
もしも私が強い人間だと思う人がいるなら、
それは私の周囲の人の愛が私を幸せにしてくれているからです。

(中略)

考えてみてください。

もしも私が
自分のできないことばかりに
目を向けていたら、
私の人生はとても
つまらないものになっていると思います。

いま自分が人のためにできることに目を向ける。
それは小さなことでもいいのです。

そうやってお互いに励まし合ったり、
配慮し合うことで、
最上の幸福や勇気を得ることができます。

* * *

生まれつき重度のハンディキャップがありながら、
障碍者の水泳選手権で金メダルを獲得し、
世界的なゴスペルシンガーとして
人生を開花するまでに至った、その半生とは。

いかにして誰もが絶望するような状況から
希望の光を見出してきたのか――。

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