まほろばblog

Archive for 4月, 2013

「婦人の心を一変させた赤ちゃん」

金曜日, 4月 12th, 2013
    鈴木 秀子(文学博士)
         『致知』2002年3月号
                 特集「この道を行く」より

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私、この間こういう体験をしたんです。

渋谷から横浜に行く東横線で、
目の前の座席に、五十代半ばぐらいの、
上から下までブランド品で身を固めた
ご婦人が座ってたんです。

きれいな人なんですが、どこかしら、
なんとも言えない陰気な雰囲気が漂っているんですね。

私はどうしてこういう人と向かい合わせに座ることに
なっちゃったんだろうと思いながら、
頭の中で、この人はきっと家で喧嘩してきたに違いないとか、
そんなことを考え始めたんです。

そこで気分を変えようと本を読み始めて、
しばらく後で目を上げると、その同じ人が、
さっきとは全然違う感じで、和やかにニコニコしながら
本当にいい雰囲気をあふれさせているんです。

え? これが同じ人かと思って。
そうしたらその人の視線が
ずーっと遠くにいってるんです。

何がこの人をこんなに変えたんだろうと思って、
視線をずっと追っていったら、
赤ちゃんがその人に手を振っていたんです。

私はそれを見たときに、ああ、
これからの世の中はいろんな変化が起こるけれども、
大事なのは、一人ひとりが、人に接したときに、
あるいはいろんな出来事のなかで、
その人の人間の深いところにある優しさ、人間らしさ、
そういうものを引き出すような生き方を
することではないかと、しみじみ感じたんですね。

私は目の前に座っていて、
いやな人と目を合わせないようにしていたから、
私からもいやなものが伝わっていったと思うんです。

でも赤ちゃんは本当に無心にその人にある
人間的な優しさを引き出したんです。

タカコ・ナカムラさん4冊同時出版!!!!

木曜日, 4月 11th, 2013

たかこ本 ホール

ホールフードのタカコ・ナカムラさんが何と、

4冊の新書を同時発刊されました。

① 「ホールフードでいこう」(自然食通信社)¥1.500

② 「50歳になると、35歳に見える人と65歳に見える人がいるらしい!?」(主婦の友社)¥1.300

③ 「都市型保存食のすすめ」(実業の日本社)¥¥1.400

④ 「「ベジブロスをはじめよう。」(レタスクラブmook)¥1.200

たかこなかむら 本 洋子

①には、専務が頼もしいスクール応援団として紹介されていました。

下の②は、今絶好調のイラストレーターの上大岡トメさんとの共著対談。

イラストつきで読みやすく、解りやすい。たかこ本 50歳

 

③の簡単おいしい保存食は昔ながらの知恵とレシピ満載!。

まほろばの「ひふみ糖」も載っていますよ。たかこ本 都市型

 

④のベジブロスつまり「野菜のだし」は目からうろこ。

野菜の切れ端をすてることなく100%使い切って戴く、エコ料理。

杉田かおるさんもタカコさんのスクールに通ってすっきりやせました。

アンジエイジングの権威・白澤教授との対談も面白く、

野菜のファイトケミカル時代の到来ですね。

以上、まもなく、まほろばの店頭に並びますのでお楽しみに!!

たかこほんベジプロス

 

 

ボブ・サム氏セレモニー@まほろば地下『無限心庵』

木曜日, 4月 11th, 2013

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                                                                                                            by  大井和佳子

 

無限心庵に初めて来たとき「ここは特別な場所」と言っていたボブ・サム氏。

今回、北海道にお招きする際、できればまた寄せて戴きたいとの本人の意向。

「あそこの空間に英語はそぐわない。」と言い、

クリンギット語でセレモニーをしたいと。

 

全体の日程を調整し、セレモニーとして決まった日は図らずもお花祭り。

当日、身動き取れないほどたくさんお集まりの皆さんと共に、

無限心庵から立ち昇るAncient Energy(太古のエネルギー)と

私たち現代に生きる人間がふたたびしっかりと繋がれるよう、

ボブさんはチャント(祝詞のようなもの)を唱え、祈りを捧げていきました。

地上への出入り口は閉じられた無限心庵の中、わずかに灯された明りの下、

ボブのあの独特の優しい中に大きな響きを備えた声が床面を伝い、

空間を伝い私たちの中へ入ってくるようでした。

 

 

ボブはこのような事を言っていたように思います。

現代に生きる私たちは、

まるで深い霧の中をどこに進んでいるのかもわからず歩いている。

その霧を払い、古のスピリットととのつながりを取り戻しましょう。

そして、この場所からそのエネルギーが溢れだすことができるように、と。

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「顔の化粧ではなく、心の化粧を」

木曜日, 4月 11th, 2013
   渡辺 和子(ノートルダム清心学園理事長)

                『致知』2002年3月号
                 特集「この道を行く」より

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人間の進むべき道というようなことは、
難しくてよくわかりませんけれども、
とにかくまずは自信を取り戻すことですね。

しかもそれは正しい意味での、
人間しか持たないぬくもり、優しさ、強さであり、
自分と闘うことができ、自分の欲望に
ブレーキをかけることができるということへの信頼です。

例えば、私はいま学生たちに、
「面倒だからしましょうね」
っていうことを言ってるんです。

面倒だからする。

そういう心を学生たちはちゃんと持っています。
それは強さだと思うんです。

そういう、人間にだけ神様がくださった、
神の似姿としてつくられた、人間にのみ授けられた
人間の優しさと強さ。かけがえのない、
常に神様に愛されている自分としての自信。

そういうものを取り戻して生きていかないと、
科学技術の発達するままのこれからの時代に、
人間の本当の姿が失われてしまうのではないかと思います。

いまの学生たちは、ポーチの中にお化粧道具を
いっぱい持っています。

だから彼女たちには、お金をかけてエステに通ったり、
整形手術を受ければ綺麗にはなるけれど、
美しくなるためには、面倒なことをしないとだめなのよ、
と言っているのです。

自分が座った椅子は元どおりに入れて立ちましょうね。
落ちている紙屑は拾いましょう。
洗面台で自分が落とした髪の毛は取って出ましょう。
お礼状はすぐに書きましょう……というように、
なるべく具体的な行動の形で示してやります。

「ああ、面倒くさい、よそう」と思わないで、
「ああ、面倒くさいと思ったらしましょうね」と言うと
学生も、何か変な標語のようだなと思いながらも、
覚えていってくれるみたいです。

「人はある程度の年を取ったら、
 それ以上綺麗にはならないけれど、
 より美しくなることはできます。

 その美しさというのは、中から輝いて出るものだから、
 自分と闘わないと得られません。
 お金では買えないのよ」


ということを言うと、

「ああ、シスター、顔の化粧ではなくて、
 心の化粧なんですね

と言ってくれます。

4月「和市」開催

火曜日, 4月 9th, 2013

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無事、3日間の大売出しを終えることが出来ました。

大嵐の悪天候に関わらず、多くのお客さまにお越し戴いて感謝申し上げます。

ありがとうございました。

多くのメーカーさんにもご協力戴いて、商品を深く理解することが出来ました。

これからも変わりませずご愛顧のほどをお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

知好楽

火曜日, 4月 9th, 2013
「稲盛和夫氏はなぜ成功したか?」
   『致知』2013年5月号
            特集「知好楽」総リードより

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パナソニックの社名が松下電器だった時期、
山下俊彦という社長がいた。

昭和五十二年、先輩二十四人を飛び越えて社長になり、
話題となった人である。

弊誌にも親しくご登場いただいたが、
率直、明晰なお人柄だった。

この山下さんが色紙を頼まれると、好んで書かれたのが
「知好楽」である。

何の説明もなしに渡されると、
依頼した方はその意味を取りかねたという。

この出典は『論語』である。

子曰く、これを知る者は、これを好む者に如かず。
これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。

(これを知っているだけの者は、これを愛好する者におよばない。
 これを愛好する者は、これを真に楽しむ者にはおよばない)


極めてシンプルな人生の真理である。
仕事でも人生でも、それを楽しむ境地に至って
初めて真の妙味が出てくる、ということだろう。

稲盛和夫氏。京セラの創業者であり、
経営破綻に陥った日本航空を僅か二年八か月で
再上場に導いた名経営者である。

この稲盛氏が新卒で入社した会社はスト続きで給料は遅配。
嫌気がさした稲盛氏は自衛隊に転職しようとするが、
実兄の反対を受け、そのまま会社に止まった。

鬱々とした日が続いた。
会社から寮への帰り道、
「故郷」を歌うと思わず涙がこぼれたという。

こぼれた涙を拭って、こんな生活をしていても仕方がない、
と稲盛氏は思った。自分は素晴らしい会社に勤めているのだ、
素晴らしい仕事をしているのだ、と思うことにした。

無理矢理そう思い込み、仕事に励んだ。
すると不思議なもので、あれほど嫌だった会社が好きになり、
仕事が面白くなってきたのだ。

通勤の時間が惜しくなり、布団や鍋釜を工場に持ち込み、
寝泊まりして仕事に打ち込むようになる。
仕事が楽しくてならなくなったのだ。

そのうちに一つの部署のリーダーを任され、
赤字続きの会社で唯一黒字を出す部門にまで成長させた。
稲盛氏は言う。

「会社を好きになったこと、仕事を好きになったこと、
 そのことによって今日の私がある」
 

知好楽の人生に及ぼす影響が
いかに大きいかを示す範例である。

「市井の剣道」

月曜日, 4月 8th, 2013
  一川 一(いちかわ・はじめ=剣道教士八段)

                『致知』2013年5月号
                      致知随想より
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中学時代に剣の道に分け入り、
気がつけば早半世紀以上が経ちます。

修練を重ねるほどにこの道の奥深さ、険しさを痛感するいま、
私の大切な拠り所となっているのが、父の遺してくれた教えです。

範士八段、当代一流の剣道家にして
野田派二天一流第十七代でもあった父は、
終生求道の歩みを止めることなく、
その人生を通じて得た様々な学び、
悟りを膨大な紙片に書き遺しました。

「剣道は、元来、相殺傷する技術を学ぶので、
 残忍殺伐な道のように思われるむきもあるが、
 決してそのようなものではなく、
 あくまで教育的、道徳的な体育であり、精神修養法である」


「剣道で、勝ちさえすればよいという試合や、
 それを目的とした稽古をしていたのでは
 決して本物にはなれない。

 目先の勝敗にとらわれず、基本に忠実な正しい稽古を
 地道に積み重ねる。
 稽古の本旨はここにあり、それが大成への大道である」


最近の剣道は、父の説く「大成への大道」から外れ、
勝ち負けにばかり目を向けがちなことが気掛かりです。

大会などで華々しく活躍するのはごく一部の人であり、
大半はそうした華やかな場とは
あまり縁のないところで黙々と修業に励む
“市井”の剣道家です。

では、試合という目標のない剣道家たちが
目指すべきものはなんでしょうか。

私は剣の五徳、
即ち正義、廉恥、勇武、礼節、謙譲だと考えます。
もちろんこれは、大会に出場する人も目指すべき普遍的な目標です。

父の生前、こんな諭しを受けました。

「お前は道場の門をくぐる時、『よし、やるぞ』と
 両刀手挟んで入ってくるが、それは逆だ。
 日常こそが本当の真剣勝負の場であり、
 道場から出て行く時にこそ気を引き締めなければならない」


確かに道場の中は、防具を着け、
指導者の下で技術を修める場にすぎません。
剣道家としての真価が問われるのは
まさに日常の場なのです。

同じく剣道を学んでいた兄は、大学時代に
九州チャンピオンになるほどの腕前でしたが、
就職後は竹刀を握る機会もなく、
職場での苦しい胸中を父に打ち明けていたのを
側で聞いたことがあります。

父は兄に「お前は剣道を学んできたのだろう」とたしなめ、
こう諭しました。

「剣道の技量を伸ばすには、
 厳しい先生にかからなければならない。

 職場も一緒だ。厳しい上司に打たれても、打たれても、
『お願いします』と真摯に向かい続けなさい」


自分の弱さを隠すことなく、真剣に打たれること。
打たれる度に反省し出直すこと。

兄は父のアドバイスを心に努力を重ね、
その後営業でトップの成績を収めました。

いくら剣道の修練を積んでも、
それで生計を立てていくわけではありません。
大切なことは、道場で学んだ業を
一般社会で実行していくこと。

修業から修行へと昇華していくことです。

剣道の稽古は自分一人ではできません。
相手があって初めて成り立ちます。
そして相手は打ち負かす敵ではなく、
自分を育ててくれる師なのです。

初入荷!まほろば農園野菜!!!

日曜日, 4月 7th, 2013

今朝、まほろば自然農園の野菜が、今年初出荷になりました。

今季異常な積雪量で、道内の農作業が遅れがちなのを嘆きます。

小別沢はまだ1mも雪があって、例年のように作業が進みません。

そんな中で、やっと芽を出し、茎を伸ばした葉物たち。

そのけなげな姿を見てやってください。

目下、小松菜と水菜の「サラダミックス」が出荷されます。

今年も、農園をよろしく見守ってくださいませ。

 

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小泉武夫先生、北の魚と土の話

日曜日, 4月 7th, 2013

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6日(土)、佐藤水産ホールで、小泉武夫先生の文化塾が開かれ、

「天下無敵の北海魚介」と題した講演会が行われた。

北海道の魚介類の豊富さ美味しさを語り尽くしたその語り口は

抱腹絶倒、みな笑い転げる楽しさで、自ら料理される先生ならではの内容。

TPP問題に言及するや、自給率が17%にまで落ち込むといった農水省の報告も伝えられた。

また鯨問題では、今若者たちに好まれ、

あれほど貯蔵された鯨肉が底を突くほどまで消費されているという。

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また、次々と出版される先生の本は、驚くばかり。

中でも黒田征太郎さんの絵による、絵本『土の話』はすばらしい。

阿武隈弁で語る土自身が、放射能のことであれこれ訴え、

最後は、自分たちがその放射能を清めて、去っていった人々を、

再びと取り戻す、といった内容。

それは、土中微生物の働きによるもの。

内容は発酵学者・小泉先生と科学者仲間の立証を元に筋立てされている。

未来に希望と夢を抱ける内容。

そして訥々とした方言が、何とも言えない真実味を伝える。

 

 

 

土の話

 

うさと展inまほろば本店

日曜日, 4月 7th, 2013

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4日から始まっている「うさと展」、今日が最終日。

嵐の日曜日、今のところ小康状態。

残す所、6時間。

お忘れのお客様、早くおいでください。

今回は、新しい助っ人に、前回の郷右近さんのお姉さまで、

関東で長くアイヌの唄い手として活躍している

お姉さんの床エミさんが、阿寒からお越し戴いています。

姉妹ユニットkapiw & appapo (カピウ & アパッポ)としての活動しており、

下の地下洞で、アイヌの伝承唄を唄って下さいました。

後ほど、公開しますね。

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