まほろばロゴ   サイトマップ

Eメール
  まほろばとは エリクサー&オリジナル オンラインショップ まほろば自然農園 レストラン
まほろば自然農園
 
 


3/17日に以下のような号外を出しました。






 
 3/19日(土)にまほろばの二階で予定しておりました、茨木大学教授・中島紀一先生の「今、何故地域農業なのか」の講演会が中止になりました。

『東北関東大地震』と『原発事故』の為、先生が来道出来なくなってしまわれたからです。  
  大変申し訳ないことですが、事が事ですので、聴講を予定されていた皆様方には、ご理解戴きたくお願いとお詫びを申し上げます。


 
 そこで、急遽、その代わりと言っては失礼なのですが、興農ファームの本田さんの計らいで、農林水産省大臣官房政策課・室長の福田英明氏をお迎えできることになりました。弱冠00歳の若くて背の高いイケメン官僚です。  
福田氏は、いわゆるエリート官僚ですが、官僚にも色々あるようです。
 

 中島紀一先生や、興農ファームの本田さん、まほろばの生産者の黄倉さん(お米の生産者)等、日本有機農業研究会の主要メンバーと、食や農業に対する考え方を一にされる方です。 そうでもなければ、まほろばなどに来られる方ではありません。

 
 まほろば生産者の中でも、0−1テストで実験して特別に良い物を作って下さっている生産者の方たちが、結果として、日本有機農業研究会の主要メンバーだったと言う事は、驚くべき事です。単なる偶然ではないように思います。
0−1テストはしっかりとした哲学と世界観を持った人々が作った作物を探り当てていくようです。  

 ここでお断りしておきたいのですが、お米に関してだけ言えば、生産者の黄倉さんだけを評価しているわけではなく、日本有機農業研究会の主要メンバーではないというだけで、まほろばでは、同じお米の生産者・川本さんを大変高く評価していますし、道外では、愛媛県の故福岡正信氏の自然農法米や、福島の横川さんも素晴らしい方です(地震の被害はなかったそうです)。有機JASの資格を取っていない鈴木さんや、寺島さんも信頼できる方たちです。


 
 
 

  また福田氏は、今回、国会で法制化された、認定農業者に対する『戸別所得保障制度』政策策定のチームリーダーでもあります。  従って、福田氏のお話は、『戸別所得保障制度』についてのお話になりますが、単なる制度についての説明ではなく、このような厳しい国家財政の中で、
 「何故、国が農業に対してお金を出すのか?」という観点からお話して下さることになりました。


 
 
 恐らく、『戸別所得保障制度』が、単なる人気取りの為のバラまき農政ではなく、「農は国の礎である」と言う深い農本思想に基づいて起草された制度である事を説明して戴けるのではないかと思います。  

  福田氏は、講演を心良く引き受けて下さったばかりでなく、立場上、消費者の方たちのお話を聞く機会がないので、是非、皆さんからの声を出来るだけ多く聞かれたいそうです。  
質疑応答の時間を一時間以上、長く取りたいと思います。
皆様の活発なご意見、ご要望をお待ちしています。


 
 
  大災禍の渦中ではありますが、だからこそ、農業や地域の環境を破壊する原発に反対し、農業の大切さや、あるべき姿を再考すると言う側面も大きく、今回の講演会の決定に 踏み切りました。
多くの方のご参加をお待ちしております。



 



 
 
 前日(3/18日)に中富良野で日本有機農業研究会の大会があり、福田さんはそこで講演されたので、丁度都合が良かったのです。


 しばらく前からまほろばのホームぺージも見て、関心を寄せて下さっていたそうで、スグに引き受けて戴けたそうです。
私も前日から中富良野の日本有
機農業の大会に出席しました。

折を見て、早速福田さんに  
「この度は急なお願いにもかかわらず、引き受けて戴きまして・・・」  とご挨拶すると、
「 こんな私でも本当に良かったでしょうか?」 と、
謙虚に、さわやかに、にこやかに返されて、一瞬にして、
エリート官僚に抱いていた先入観が吹っ飛んでしまいました。

 
  


 その上さらに驚いた事には、福田さんが来られるというだけで、道の農政部長(道の農政で一番偉い人だそうです)から道会議員、富良野市長などなどが挨拶に来られている事でした。

 
 福田さんは、消費者の方たちのお話を聞くのは初めてだとの事で(これも驚き)、多くの人の長時間にわたる質問に、すべてメモを取りながら誠実に真摯に答えてくれました。  

消費者の方たちだけでなく、まほろばの生産者の方たちも多勢来られていて、何時までも活発な質問が終わりませんでした。

 
 嬉しかったのは、美唄の生産者だった作田さんが(今は年取って半分退職)、福田さんや本田さんの話を聞かれて、「まほろばさんの言う事を聞いて、農業をやってきて本当に良かったと思っている。まだ引退していられない。
これからも頑張りたい」 と言って下さったことです。
 
 会場には共働学舎の宮嶋さんも来られて、大いに発言して戴きました。
共働学舎は、まほろばのチーズや卵(厚別店)の生産者であると同時に、今年からまほろば農園で働いている息子が、去年研修させて戴いた所でもあります。
宮嶋さんからは、全国で大量に出る畜糞を堆肥化していけないかと言う投げかけがありました。
 
 

 市会議員の小倉なお子さんも来られていましたが、質疑応答が始まる頃に急用が出来て帰られました。
小倉さんは、生活クラブから出られて、市民ネットワークを支持母体にされている方で、反原発、反TPPの方なので、是非発言して戴きたかったのですが、残念でした。 今は反TPPも少し霞んできて、断固反原発です!!  

水も、空気も、土も、農業も漁業も食品も皆ダメにしてしまう原発に、本気で反対していかなければいけないと思います。


 
 
 その後、「今、何故地域農業なのか」という中島先生のテーマにからませながら、本田さんが簡単に話してくれました。

本田さんの話は、いつでも深く心に響きます。農に携わるものの覚悟のようなものを、直球でズンと胸に突きつけられるようなそんな迫力があります。


 
 
  帰りは、本田さんが車で千歳の飛行場まで送っていきました。
車の中で福田さんは大変感動されて、まほろばの質問者の人たちの意識レベルが非常に高い事に驚かれていたそうです。


 本当にまほろばに来て良かったと心から言って下さったので、本田さんもまほろばを紹介して良かったと一安心したそうです。
 

 
 
 急遽、本田さんと主人の間で、興農ファームのウインナーや、焼き豚、コロッケ、ハンバーグなどの加工品の試食会をする事が急遽決まり、本店のエリクサーの前で始まりました。

 
 
 
  本田さんもマイクを持って商品の説明をして下さり、お客様や、従業員と一緒に私も試食しました。

お味はと言うと、本当に美味しいのだけれど、私にはちょっと味付けが濃いような気がして、思い切って本田さんに言ってみました。

「何を言うか、元調理師のオレがレシピを創ったんだぞ」
「えっ、でもちょっと濃いですよ!!、 お酒呑み過ぎて味覚が狂ってません?」
「・・・・・」
「自尊心傷つきました?」
「オレには自尊心だか、プライドだか言うものはこれっぽっちもないよ。人それぞれだからいいんじゃない?」
「そう思ったから、言いたい事言ったんですけど・・・」  


 皆さんはどう思われますでしょうか?  
まほろばでも販売する事になりましたので、是非、ご感想をお聞かせ下さい。


 
 
 そろそろ3月も終わりになると、山の雪も少なくなってきました。でもまだまだ、雨でも何回か降らないと、山の雪は融けてくれません。去年より雪解けが遅いようです。  

しかし、ハウスの中では着実に果菜類の苗や青菜類が育っています。 ハウスの中の、絹さやとスナックエンドウも発芽が揃って元気に育っています。
去年は露地しか作らなかったので、出荷が遅くなりましたが、露地が育つまでの間、ハウスで出荷できそうです。  

 今年は、つるなしインゲンと、つるなしモロッコも春一番はハウスに植えてみました。また、今年はキュウリも、春一番はハウスに植える予定で、苗が育っているところです。
ハウスにトマト類を定植するまでの間の有効利用です。

 



 
 
 大葉の芽がモコモコと一杯出すぎたので、間引いて初出荷しました。生野菜のサラダなどにパラパラとふると、かわいくて香りが良くて楽しいと思います。  

もう少しすると、青菜類の幼苗も間引いて、サラダミックスで出荷する予定です。 ラディッシュも成長が早いので、もうすぐ出荷できそうです。  

  早く元気のいい野菜を一杯出荷して、お客様に食べていただきたいと夢見ながらスタッフ一同毎日働いています。
今年もよろしくお願いいたします。


 




 
 



 
 
 2月中旬、農園は純白の冷たい雪にすっぽりと埋まり、ただハウスの骨組みを見せるばかり。
降雪期、雪の中を行き来したのは、キツネとウサギ、鹿とイタチ、
そして農場チーフ・福田。

まさに野生の楽園、さしずめチーフは「穴持たず熊」(冬眠できないで正月からうろうろしている熊)か。

彼らの足跡の交差する雪面を見るにつけ、つくづくこの地で農業をさせてもらっている幸せを強く感ずる次第です。



 
 さて、3月の声を聞き、ハウスの中の温床も一つ又一つ増えてゆき、苗作りが始まりました。

そしてハウス内に直播の青菜類3月7日〜10日、サラダあかりほうれん草、ちりめん辛子菜、ルッコラ、ラディシュ、小松菜、水菜、サラダミックス、ほうれん草、チンゲンサイ、大葉、春菊、バジル、パセリ(ただし、大葉、春菊、バジル、パセリは温床での直播)の各品種、種まきしました。

 収穫を今から楽しみにしております。

 
 
 
 チーフ手ずからエリクサー水で根の土をきれいに洗い落とし、朝一、店に持ち込みましたが、あまりの微量ゆえか店の人たちの感動の声は小さく、ちょっぴり淋しく、
嘘でも「ウワァーーー」という声が聞きたかったなぁ…。



 
 3月25日、久し振りに専務が、トレー発芽、ポット移植、直播野菜発芽・生育等の状況把握の為、ハウス訪問。ハウスに入るなり、直播の青菜の子供達が整列するを見て、  
「いい顔してるわネ」の一言。  
実に、これ以上の言葉はありません。  
3月初旬からトレーに種まきした温床内のトマト十種、ピーマン九種、ナンバン4種が、今次々に発芽。
本葉が出る前にとポット土作りに追われてます。

 3月6日。啓蟄を迎え、冬眠状態の虫も動き出してくるよ、と言ってるにもかかわらず大雪が続き、春分の日を迎え、やっと大雪の心配は消えたが、まだ連日の寒さ、そして、小雪が舞い続け、今年の雪解けはどうなることかと心配しきり。

 先日、畑の雪を掘ってみるとまだ表土上に47センチも厚く雪がかぶさっていました。
でも少しずつではあるが、着実に春は近づいて来ています。  
山を眺めると“根開き”が大分進んでいます。
この言葉は、樹の幹に日光が当たり、樹皮の部分が温まり、周りの雪を溶かしていく状態を表す言葉で、陽光の強まりを感じます。

 ハウス内の地温10度にまで上昇、ハウス内の気温管理も日差しの具合で、トンネルをあけたり、閉めたり、めまぐるしく大変になってきています。

 
 今日、朝から青空が広がり、ポッカリ、ポッカリ、ばかにのんきそうに白い雲が南に向かうのを眺めながら、休日の部屋で朝陽を浴びてこの便りを認める小生の手先は、とても明るく暖かい。  

その時、目に浮かんできました。  畑の真っ黒な土が顔を出してます。農園の皆が、山からの雪解け水の流れ下る道を、あちらの畑、こちらの畑へと、ジャブジャブ渡って、今年初の露地作業を始めている姿が。


 
 悲しい出来事もありました。  
3月11日午後2時46分、東北・関東に大地震発生。

 

 我々はこの時刻、ハウス内でトレー種まきをしていたが、まったく揺れを感ぜず、専務から心配の電話が入ってはじめて事を知った次第です。 以来、毎日のミーティングで、被災地の皆さんの悲しみ・苦労をどう受け止めるべきか、話し合ってきました。  

 幸いにも被災しなかった札幌の私達は、日々の生活を全うしたうえで、何をすべきなのか真剣に考え、行動することが最善の道と思います。

 
 大災害を目の当たりにして、あらためて仕事ができることの有難み、温かい布団に包まることの出来る有難み、家族がそろっていることの有難みを、強く感ずることが出来ました。

 私達は、いざという時に助けに走れるよう、精神と肉体を鍛えておかねばなりませんネ。  
今、小生は、一生懸命小別沢の農園で、自然に即した農法で野菜を育てる使命を強く感じております。  
畑の雪が一日も早く消えることを願いつつ、この筆を擱きます。

                      西岡秀夫
 
 
   
   




 

2011年4月号

→過去の記事一覧

   
   

トップに戻る
トップページへ