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2月4日(水)はハウスのビニール張りをやることになりました。
寒い中、屈強な男性社員3人と、アルバイトの熊木君、本店店長(大橋)にも応援を頼めたらと思っています。ハウスの横は、日中張れるのですが、屋根の部分は朝なぎの風のない時に張らなければいけないので、朝5時ごろから行くと言うのです。  
「ええ〜〜〜〜!!寒いでしょう!!」  
私にはとてもそんな勇気はありません。



果菜類の種おろしをするのは2月末から3月始めにかけてですが、その為には、2月始めからビニールを張って雪を外に出し、中をある程度乾かして温床を作らなければいけないので、今からやらないと間に合わないのです。  

まほろばでは、露地栽培がほとんどですが、果菜類(トマト・ナス・ピーマン・キュウリ・スイカなど)の苗作りだけは北海道ではハウスがないとできません。

露地で直まきしたり苗作りしたりすると、実が出来る頃には寒さが来て霜に負けてしまうからです。



後、早どりの野菜類や、熱帯起源の野菜(モロヘイヤなど)、
強い紫外線を好まない野菜(バジル、春菊など)など、
夏場、苗作りが終わった後のハウスの中に作ったりしています。

また、ハウスの半分は苗作りに利用していますが、反対側の半分には、早どり用の青菜類(小松菜・ほうれんそう・ルッコラ・ミズナ等)を植え、それがまだ取り終わらないうちに、今年は早どりキュウリを植えてみようかなと思っています
(植える所だけスポット的に青菜を早く収穫して)。

これは不耕起だから出来ることで、露地のキュウリがとれ始めると、すぐその後にまた不耕起でトマトを植える予定です。

ハウスの青菜類が終わる頃には、露地で菜花がとれ始め、菜花が終わる頃には、露地の青菜類がとれ始め、秋口になり、露地のトマト類が長雨で味も落ちたころ、ハウスのトマトがとれ始める・・・・・と言う計算なのですが、果たして計算どうりに行きますでしょうか?






一方、果菜類でも成長の早いものは、露地に直(じか)まきしています。
きゅうりも、早どりきゅうり以外は苗作りせず、今年は半分くらい直まきする予定です。

まず、早どり用ハウスキュウリを収獲し、その後、ハウスで苗作りして露地に定植したきゅうりを収獲し、その後、直まきキュウリを収獲する予定です(去年も4分の1くらいは直まきでした)。

 ズッキーニも、苗と直まきと両方やっています。


ミニトマトも去年の雪が降る直前に露地に直まきしてみました
(早く蒔くと、その年のうちに発芽してしまい、
冬の寒さに耐えられないので)。  

自然に任せた時に、自家採取のまほろばトマトの発芽温度が何度くらいになるのか知りたかったからです。

自家採取のトマト類は年々低温に耐えられるようになっているようなので、さらに、寒さに強い品種を作るためでもありますし、ハウスでトマトの苗を作るときに必要以上に加温したくないからです。  

雪の下のミニトマトさん、今頃どうしているかな?




1/22日、(株)ワタミファームの主催で開催されたJOHF(Japan Oganic Heart Farmers)生産者会議に、札幌中央卸売り市場に有機専門店を開設している仲買さんの米内会長と一緒に、東京のワタミ(株)本社に行ってきました。
去年は主人が行ったのですが、今年は私が行く事になりました。  

会議は、ワタミファームの母体であるワタミ(株)の代表、渡辺美樹社長のご挨拶があり、その後、有機農業推進法の制定に中心的にかかわって、超党派で実現させてくれたツルネン・マルテイ参議院議員の基調講演『有機農業推進法の今後』がありました。  

また、有機農業を科学的にも学ぼうとする講習や、技術交流、生産者交流もあり、多くの人と知り合い、勉強にもなりました。  

ちょっとびっくりしたのは、有名な大手商社からも何社か出席があり、有機農業専門部門も出来て、活動を開始していることでした。  

日本の有機農業を牽引するワタミファームの武内智社長の御努力には頭が下がるものがありました。
改めて感謝申し上げたいと思います。



会議後に懇親会にも出席し、まほろばの生産者の方たち、さんぶ(山武)野菜ネットワークさんや、生産者連合デコポンさん、当麻グリーンライフさん、有機生活・綾さん、などなど多くの方たちにお会いすることも出来ました。  

さんぶ(山武)さんのミニ白才を作っている人から、今出来始めたので買って下さいとセールスされたりもしました(入荷しています)とても感じの良い青年でした。




 懇親会の後、米内さん(仲買さん)に誘われて、宮崎の綾町の生産者の方たちと近くの居酒屋ワタミに2次会に行きました。

米内さんが自分で払うつもりで気前よくどんどん頼んでくれたので、食べきれず、大きな野菜サラダが手つかずになってしまいました。

実は、このサラダに使われている生野菜は、綾町の当の本人が作られたものでした。勿体ないし、申し訳ないと思いましたが、もう誰もこれ以上食べられません。

米内さんも綾町の方たちも、かなりアルコールが入っていました。


すると、突然綾の生産者の方がサラダを持ってフラフラと立ち上がり、斜め後ろの席にいた若い女の子たちのグループのところに持っていったのです。  

「この野菜は僕が作ったのですが、食べ切れなくて残ってしまいました。勿体ないので、手を付けていないので食べて戴けませんでしょうか?」  
と言うような意味のことを、本当に勇気を出して懸命に説明していました。

私は同じ生産者として、胸が熱くなりました。
自分の作っている野菜に対する愛情と苦労がひしひしと伝わって来ます。  

でも、若い女の子たちは、ちょっと警戒して引いていました。
無理もありません。日焼けした顔にアルコールの入った見知らない50代のおじさんにそんな事言われても、都会には悪い人たちが多いのです。信用していいかどうか分かりません。
ここはアルコールの入っていない女性の私が出て行かなくては!!  

「あの、心配しなくても、この人は本当に九州の生産者の人ですから、よかったら食べてあげて下さい」  
そう言うとやっと安心して食べてくれました。
綾の生産者の人は、帰りがけにまた女の子達の所に行って、おいしかったかどうか感想を聞いていました。
今度は「おいしかった」と、にこやかにお礼を言ってくれたようです。  

私には綾の人の心理がすべて自分の事のように分かり、今回の出張で一番印象深い出来事として心に残りました。  
私も立場が違えば同じことをしたかも知れなかったからです。






      2009年2月号
   

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