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まほろば自然農園
 
     


いよいよ本格スタート  

 山すそにあって、春の遅いまほろば農園では、これまで、主としてハウスの中で、果菜類(トマト、なす、ピーマン等のことです)などの苗作りをやってきました。  

 4月の下旬ごろから、ようやく雪も融け、農園はにわかに活気づいています。それと言うのも、露地栽培では、一挙にやらなければならないことが爆発的に押し寄せて来るからです。  

 四町五反の畑に、堆肥や肥料まきから始まって、種まき、苗の定植と休むヒマもなく、6月の半ば過ぎるまで作業が続きます。  

 年間160種類以上の品種を作っているので、青菜類などは、同じ品種をシーズン中、途切れさせないように、一週間おきくらいの間隔で植えていかなければいけません。その煩雑さは想像を絶するものがあります。


 それでも、チーフの福田君を始めとして、チームワーク抜群で、皆仲良く、楽しく、ファイト満々で頑張ってくれているのは頼もしい限りです。  

 今年も、スタッフ一同、一生懸命頑張りますので、どうかよろしくお願い致します。


農園メンバーのご紹介  

 農園責任者の私(宮下洋子)、現場責任者(チーフ)の福田君(社員)、研修生の石川さん、研修生の大畑君、パートさんの竹縄さん(女性)、パートさんの千葉さん(女性)、パートさんの甲賀さん(女性)、ボランティアの○○さん(男性)、ボランティアの○○さん(女性)、登録制の臨時アルバイトさん 多数。

 登録制というのは、いつも来て頂くわけではなく、集中的に労働力が必要なときに、お電話して、ご都合のいい方に来ていただくと言う制度です。これは、とても便利で有難いのです。

 今年は、農業をやりたい方が多く、とても全員来て頂くことも出来なかったので、考えた制度です。

 本当に皆さん有難うございます。


農園大人気

 今までは、農園で働いてくれる人がなかなかいなかったのですが、去年あたりから、急に働きたい方が増えてきました(北大の農大生や、道外からも研修生の申し込みが何人かありました)。

 その上、店舗で働いてくれている社員やパートさんの中にも、熱烈に農園をやりたい人が増えています。  

 本当に農園大人気です。「私も農園で働きたい」と、主人(社長)の前で涙ぐむ人まで出てきて・・・私も訴えられて、彼女の視線を直視できなくなりました。働かせてあげたいけど、農園の経営は赤字なので、そんなに人は雇えないし・・・。

 働きたい人が皆、農園で働けるように早くしたいな〜(私のひとりごと・・・)



今年の目標  

 去年と同じく採算の取れる農業の実現です。もちろん、野菜の安全性や、生命力、品質をさらに向上させながら、と言う条件つきです。  「そんな無謀な・・・」ということもないのです。今年あたり、大きな自然災害さえなければ、達成できるかも知れません。

 とにかく、自然で、安全で、経費のかからない、採算の取れる農業を実現できなければ、日本の農業を再生することは出来ません。

 

 

 大勢の若者が、農業をやりたがっているのに、生活の不安で踏み切れないでいるからです。採算のとれる、人と環境にやさしい農業技術を確立していくことは、日本にとっても、世界にとっても、今の時代の急務だと考えています。


国は環境保全型農業を推進  

 政府は「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」を、一昨年交付し、農業の企業化や大規模化を推進すると共に、50パーセント以上農薬を削減した農家を「エコファーマー」として認可し、農業改良資金や、税制上の特例措置が受けられるようにしてきました。  

 ところが、この法律は、一定の規模以上の認定農業者・集落営農しか対象にならず、小規模で生産性の低い有機農家は、この環境保全型農業の枠内に入ることが出来ない場合が多く、どんな政府の協力も援助も受けられないというのが実態でした。


東京の集会に参加  

 私は去年の6月頃、東京で、日本の消費者団体や、有機農業者たちが中心になって呼びかけた<「有機農業推進法」の制定を政府に要求する会>に参加したことがあります。  



 その時、農水省から来られた担当課長から「持続可能な農業を促進するための法律」について、大変丁寧な説明がありましたが、有機農業については、  

 「日本全国で有機農業に取り組んでいる人は、農業者全体の1パーセントしかいない。しかも有機農業は大量生産できないし、よほどの篤農家でない限り誰にでも出来ない。だから、有機農業では国民は養えない」 

と、言うものでした。  

 まったく実態は否定出来ないものの、完全に政府の施策から切り捨てられているといった感じで、ずいぶんとがっかりしたものでした。


「有機農業の推進に関する法律」が公布  

 ところが、急転直下、去年の12月15日、「有機農業の推進に関する法律」が公布され、今年の3月27日には向こう5年間の基本方針も発表されました。急に政府は、有機農業の普及に対して積極的になってきたのです。  

 政権の交代によるところが大きいのか、私たちのような下からの圧力なのか、世界的な環境問題の流れに乗っているせいなのか、国際競争力をつけるためなのか、安全性を重視する消費者のニーズを反映しているのか、恐らくすべてなのだと思われます。  

 理由はどうであれ、とにかく一歩前進と言うところです。 


環境にやさしい省エネ温床  

 去年から温床を作って、果菜類などの苗作りをするようになりました。

 ハウスに囲いをし、その土の中に電熱線を埋めて、その上に少し土をのせ、またその上に種まきしたトレーをおいて、サーモスタットで温度管理するのです。  

 でも、何か人工的で、電気のムダ使いのような気がして、北海道では仕方ないと思いながらも、納得できませんでした。  

 それで今年は、去年から拾っておいた山の落ち葉にヌカやエリクサー水、エリクサー酵素、土などを混ぜて、昔ながらのやり方で、天然温床を作ってみました。  

 
 温度が上がりすぎても、苗がやけるし、上がらなくても苗が生長しないので、今年は、初めてなので、全面的に天然にせず、電熱線も併用して、サーモスタットでコントロールしていますが、結構発熱して調子よくやれています。来年は殆ど天然でやれたらいいな〜と夢をふくらませています。


皆さま、大変お待たせ致しました。  

 4月27日から農園野菜(ハウス)の出荷が始まり、 5月4日からは、露地の菜花(なばな)も収穫開始。  

 去年とちょっと違うのは、無農薬、無化学肥料なのに、青菜類の虫食いがほとんどなしと言う事です。しかも、毎年苦労の草取りもありません。 肥料もこれまでより少なめで、 水やりの手間も軽減されています。

 ヒントは、不耕起(耕さないで肥料を軽く混ぜるだけで種まき)と、栽植密度(野菜と野菜の間隔)の工夫です。毎年、半耕起、不耕起、といろいろ少しずつやってみて、自信がついたので、今年は9割方不耕起にしてみようと思っています。

不耕起にすると、肥料や堆肥は表面に少しだけのため 発酵ガスが根っこを痛めないので、病気にもなりませんし、虫も来ないようです。

 作物に合わせて株間を、たて・よこ同寸(寸は古いって言われるかなー?)で、 最適の栽植密度にすると、ある程度、作物が大きくなって来ると、葉っぱで草を覆ってしまうので、日当たりの悪くなった草は、成長することが出来なくなり、野菜の方が勝ち組になるのです。


 ほんのわずかな伸びるタイミングの違いで 勝敗が決するようです。でも、あまり株間を狭くすると、密植になり過ぎて、ヒョロヒョロの栄養失調、日光不足野菜が出来てしまいます。

 従って、品種ごとに、どのように株間を取るかは、経験が生きてくる微妙なところです。  

 

 今のところ、チーフの福田君が種まき、水やり、肥料のバランス等、0−1テストで上手にコントロールしてくれています。

今、出荷中の野菜たち

 小松菜、チンゲンサイ、ルッコラ、 菜花、ラデッシュ(丸・長)、ミント もう少しで出荷の野菜たち 三つ葉、ニラ

 


1シーズン4作に挑戦  

 露地にまだ雪のある頃、早採り用に、ハウスに一作目に青菜類を植え、青菜の収穫が始まったばかりの時に、青菜の間に穴を掘ってトマトを植えました。青菜類が終わったら、トマトの間に味ウリを植えようかと思っています。味ウリが終わったら、また、雪が降ってからの遅採り用に青菜を植える予定です。  

 味ウリも、トマトもこれまで露地にこだわって、何年も植えて来ましたが、熟す頃に雨に当たると、実が割れて、売り物になりません。  トマトは、もともとペルーのあたりが原産地で、乾燥した高冷地が適しているのです。従って、水分調整できるハウスの方が、トマトにとっては自然なのかも知れません。(それでも、トマトは今年も露地とハウスの両方に植える予定です―ハウスが足りないので、色々工夫して)

不耕起は本当に効率的  

 北海道で1箇所に4作も植えるなんて考えられませんが、これが不耕起だとできるかも知れません。  

 また、露地では、雪が融けても、土がある程度乾くまで、トラクターで耕すことは出来ないのですが、不耕起だと、一日も経てば、穴を掘って苗を植えたり、種を蒔いたりできるので、能率的に仕事が運びます。  また、急ぐ時は、肥料や堆肥は後まわしにして、先に植えてから、後からでも上からばらまけるので便利です。また、土を耕さないので、地下水とも繋がりやすく、日照りが続いても乾きにくいし、微生物やミミズも活動しやすくなります。

視点を変えると見えてきたもの  

 どうしてもっと早く気づかなかったのだろうかと、悔やまれますが、最初は、どうやったら、無農薬でも上手に作れるかということしか考えていなかったので仕方ありません。ところが皮肉なもので、どうやったら効率的に出来るだろうかと考えるようになったら、前より上手に作れるようになったのです。角度を変えた視点が大切なのですね。


健康な土や野菜の波動に自分を合わせる  

 朝早く、ハウスで葉物野菜を収穫中の事、一緒に働いていたパートさんの竹縄さん(69歳)が、  

「健康な土や野菜の波動に自分を合わせて働けるなんて、こんなに幸せで健康的なことなんてないよね。いろんな事あっても、皆忘れて、まるで別世界になってしまうからね〜」  

と言う。  

「本当にそうだよね〜。69歳にもなって、毎日汚い格好して農園に働きに出てると、近所の人は、よほどお金に困っているのかも知れないと思うわよね〜」  

「でも、健康に気をつけて、その為に色々お金をかけている年寄りより、私の方がよほど元気で若々しいからね〜」  

「そうだよね〜どんなにいやし系の音楽や療法より、よっぽど畑の土と野菜に触れている方がいやし系だよね〜」  

 

「一度、具合悪くなった時、スイミングやったり、ダンスやったり、色々やっても、なかなか元気にならなかったけど、農園に来るようになってから、元気になったんだよ〜。この土や野菜からエネルギーもらって帰るから疲れないんだわ〜」

 「そうだよね〜。同じ農業やっても農薬だらけの所でやっても元気にはなれないかも知れないし、まほろば農園の、この土と太陽がいいんだよね〜」

 女たち3人のまほろば農園賛美のおしゃべりは延々と続きます。  

 ああーっ! もうそのルッコラ採りすぎだから!!!!!!!  

 私もパソコンやり過ぎて、神経が疲れたと思うとき、農園の土と緑に触れると、フワーッと芯から緊張がほどけていくような開放感に浸されます。

 


50・60ヘルツの電波は、酸化と腐敗の周波数?  

これは、電力会社から家庭に送られてくる電波の周波数なのです。  共働学舎の宮嶋さんによると、彼の師の一人でもあるキャラハン博士は、博士考案の周波数測定器で測ると50とか60とかの周波数のところにハエ(蝿)が集まっている所を見せて、  

 「だからこれは、酸化と腐敗の周波数なんだよ」  

と、宮嶋さんに教えたそうです。  

 「う〜ん・・・これは現代の怪談ですね〜」  

 仕事上<パソコン離せられない症候群>になりつつある私も、そして皆さんも、家庭菜園やった方が良いかも知れません。アスファルトばかりで土に触れられない方は、時々まほろば農園に遊びに来てくださいね。  

 日頃体にたまった電磁波を大地にしっかりアース致しましょう。

 

   

   
  2007年5月号


   

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