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まほろばだより−トピックス−
 
   


 9月まで放送されていたNHK連続テレビ小説『おひさま』を毎日見ていました。

朝にテレビをつけることから暫く遠ざかっていましたので、こんなことは久しぶり、数年前に脚本の力に引き込まれるように見入っていた『ちりとてちん』 以来のこと、と思いながらでした。

4月からの放送開始に伴うように、このたびの脚本が『ちゅらさん』と同じ方であることに気がつき、今、「このとき」にどのような作品を届けて下さるのだろうとの思いの内に、ほんの一昔前までの日常の日本語遣いの美しさを感じつつ、毎回ひとつ一つの台詞に耳を澄ませて見ていました。

物語も終盤に差し掛かった9月1日、130回目の放送にて幼なじみのユキちゃんを通して伝えられた言葉とそれに続く締め括りの語りは、心に留まり今もその意味を醸し深めています。






「よい映画だから観てごらん」
 そう云われ、ひとけのない静かなユースホステルの食堂にて一人、導かれるようにして出合った映画があります。
二十歳を少し過ぎた頃のことでした。

 柴田香代子さんの訳による 『ブラザーサン・シスタームーン』(兄弟なる太陽、姉妹なる月 1972年/イタリア・イギリスの作品)は以来、その調べと描かれていた聖フランチェスコと共に、胸の奥深くに宿り続けています。

 イタリアのアッシジに生きた聖フランチェスコ(1181年頃―1226年)は、時代や宗教を超えて多くの人々より愛され、静かに然し力強い感化を今も齎し続けています。

「小さな野の花のように咲きなさい」
と説かれたその生き姿は、良寛さまとも重なり、
京都の一燈園を開かれた西田天香さまもまた、
日本の聖フランチェスコとも呼ばれていらしたと耳にしました。


   



 

 
   

 

「太陽の讃歌」にうたわれた聖フランチェスコの思いに心を重ねるようにして、空をあおぎ、自然のさまに身を置くとき、
人の世がつくり出しているこの幾多の理不尽と煩瑣に翻弄された世のありさまから、
誰の内にも映るであろうはずの単純でつつましい真髄の源泉へと、
静かに呼び戻され、潤される思いがします。

               *

 開かれた戸口を出入りする物と者。
こめられた思い、祈り、望み。
―そう、ここは、いつでも戸が開いている―

 茅葺きの水車の回る道の辻、『おひさま』にはいつも、
手を取り合う道祖神が静かに佇んでいました。

 戸口の扉を真中に、向かい合うようにして繋がり合っていた様々な物と事の送り手と受け手、
そして隣り合わせが「いま」こそ共に智慧を深め合い、
一人ひとりの小さな力を撚り合わせて
万事に向き合うことの肝要さが求められている、
今「このとき」を念います。

 

 

 

 

 
 日ごとお日さまの光に力を頂き、
朝に夕に東雲色茜色の空に思いを映し、
夜の慈光に静かに心を観じ、
日々を重ねたこの一年も間もなく暮れ時を
迎える頃になりました。

 国の名の意味は、お国の言葉でドゥルック・ユル、
ブータン王国は「龍の国」。
夜明け前の深い闇を想い、
日の本の国の新しい辰年に向けて
「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とし」
わたしたち一人ひとりが、
心田を耕すことができますように。

分つものを抱き包むように、
争いのあるところに平和が齎されますように。
悲しみと苦難が続く多くのお心に、
ともし火の光が灯りますように。

皆さまの年の瀬の幸を心静かにお祈りしています。
   
 


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