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まほろばだより−健康コラム−

 

 いったい、何をもって質が高いとか、低いとか言うのでしょうか? 人類は、500万〜800万年前に二足歩行を獲得したけれど、みずから大型動物を捕獲して食料にしていたわけではなく、他の動物によって殺された動物の死肉漁りをしていたのだそうです。人類の祖先が、ハゲタカだったなんて思いたくないけれど、人の歯形が動物のものより後に出来ていたりする事などからわかるのだそうです。残念。考古学の発達とは残酷なものです。  

 

 2万〜1万1000年前までには、ようやく大型獣を捕獲する手段が発達し、マンモスやトナカイ、バイソン、ウマ、イノシシやバッファローのような草食動物を食べていたらしい。  
  なんと、ヒトはもともと肉食動物ではありませんか!!! 狩猟民は、最初は大型、中型の動物と比較的狭い範囲の植物性食料ばかりを捕っており、中石器時代(1万5000年前)のうちに、小型の獲物やすりつぶすための種子類、魚類や甲殻類などが加えられました。

 


 

そして、中石器時代の終わりには、氷河期が終わり(1万3000年前頃)、マンモスなどの大型動物相も姿を消してしまいました。豊富な巨大動物によって十分に満たされていたタンパク質や脂肪は不足するようになりました。気候の大変動による環境変化の中で、人類は新しい食料資源の獲得手段を発達させていくことになります。

 


 

 

 そして、1万年ほど前になると、ようやくヒト族は農耕と牧畜を発見し、食料資源の獲得は、採集から生産へと変化していきました。この時期の特徴は、世界中で巨大な動物相が姿を消し、気候や、植生、動物相などが基本的に現代と同じパターンになり始めたことです。     

 考えてみれば、何百万年という人類史の中で、農業と牧畜の歴史は、たったの1万年であり、ヒトが地球上に現れた期間のわずか1パーセントほどのことなのです。  

 それでは農耕と牧畜の発見は、人類史の上にどのような変化をもたらしたのでしょうか?

 人類学者や栄養学者は、そのことがヒトの健康状態を悪化させたと言うのです。その1つに単一穀類への依存があげられます。つまり、米は南アジアでは主食であり、最終的に、東は日本や韓国、南はインドネシアへと広がっています。小麦は、非常に早い時期に中東で栽培化され、温暖なアジア地域やヨーロッパなどとても広い範囲で利用されてきました。アフリカでは雑穀(キビ)やソルガムが、新大陸ではトウモロコシが主要な単一穀類でした。  
 これらの穀類は、他の植物性資源に比してたんぱく質、脂肪、でんぷん質を多く含み、動物性資源の不足分を補える要素を十分持っていました。とは言え、これらは相対的にでんぷん質が必要以上に多く、タンパク質や脂肪が少ないものでした。さらに、タンパク質は少ないだけでなく、たんぱく質を構成するアミノ酸の構成比率も、必ずしも人体にふさわしいものではありませんでした。  
 しかし、穀類の生産が定住を可能にし、エネルギーの安定供給が人口を爆発的に増加させ、1000人規模以上の大集団を発生させる事へとつながっていきます。  

 人類史における動物性食品の優位性は、狩猟採集時代と農耕・牧畜時代の人々の健康状態を比較することによっても歴史的に検証されてきました。

 
 定着性の農業は、多くの人の命を低価格で支える作物(イネ、トウモロコシ、タロイモ、コムギなど)の増産をもたらし、これらの食物を偏重するあまり、タンパク質ばかりでなく、動物性食品にしか含まれないビタミンやミネラルなど、ヒトの健康に必要なすべてを満たすことができなくなってしまいました。

 
 その結果農耕文明1万年の歴史に何が起こったのでしょうか?

 次回は、人類の食と疾病の歴史を、人類が地球上に残した数多くの足跡や、遺跡の中から、現代科学が明らかにしてきたことを書いてみたいと思います。

 



 動物性食品には必須アミノ酸が比較的バランスよく含まれており、それに比べ穀類にはリジンやスレオニン、イソロイシン、トリプトファン等の必須アミノ酸が欠けているので、栄養効率が大変悪いのです。なぜ低いといけないかと言うと、9種類の必須アミノ酸のうち1つでも欠けると、他のアミノ酸も役に立たなくなり、エネルギー源として燃やさざるをえなくなるからです。穀類の中に含まれるでんぷん質や、脂肪は、主としてエネルギー源ですが、たんぱく質までがエネルギー源になってしまえば、三大栄養素の中に占めるたんぱく質の割合は、ますます小さくなってしまいます。
それを、大豆を始めとした豆類で補うという考え方もあります。そして、エネルギーオーバーにならない範囲で米と豆類の適正比を計算すると2対1〜3対1だそうです。毎日毎日、こんなに多くの豆類はとても食べられません。しかも毎食毎食同じ比率で食べなければ、バランスの悪いアミノ酸は体たんぱくとして合成できないので、排泄されてしまうのです。   

(タンパク質は1食分も体内に貯蔵できない性質があります)=別の言葉で表現すれば=、生物種として離れているほど、たんぱく質のアミノ酸組成は食い違ってきます。食品たんぱく質はアミノ酸組成が人間の体たんぱく質に似ているほど過不足なく利用され、ムダが少なくより少量でまにあうのです。

 

 例えば、豚肩ロースの100グラム中、たんぱく質18,5gに対し、でんぷん質は0,2gでその比率はわずか1パーセントですが、白米(玄米)は、たんぱく質2,5(2,8)gに対してでんぷん質が37,1(35,6)gもあります。その他の穀類も大差ありません。その上、お助けマンの大豆でさえ、たんぱく質16,0gに対してでんぷん質は9,7gあります。

 
 このように見てくると、植物性食品だけの組み合わせで栄養を充足させることの難しさが分かると思います。食べれば食べるほどでんぷん過多のカロリー過多・たんぱく質不足になってしまうのです。(上記のデータは水分量をほぼ一定にしたときの100g中の量です)  

 やはり、運動不足の現代人は、でんぷん質の多い穀物を思い切って減らしながら、動物性食品も食べ、豆類も食べてはじめてバランスのよい栄養補給が出来るのだと思います。

 
 

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